Firefoxおめでとう&みんな開発版つかおうよ

Firefox 1.0のリリースから10年経った。おめでとうございます。

リリース前のことだけど、WikipediaFirefoxの記事をちょこちょこいじっていて、FirebirdからFirefoxに名前が変わった件について「Firebirdプロジェクト側から攻撃を受け〜」というふうな感じで書いたら、誰かに表現がきついと言われたことを思い出した。ちぇっ。

Firefox Developer Edition

さてそんな記念日にFirefox Developer Editionがリリースされた。

Aurora channelというBetaより一段階前のもののリブランディングなので、いまのところそんな違いはない気がする。ただMacでゴニョゴニョしなくても並行起動できるFirefoxができたのはうれしい。

テーマが黒くて見づらかったのだけれど、Developer Toolsの設定を開いてテーマをLight themeにしたら見やすくなった。

今後開発者向けの機能がこれだけに入るというの増えるのかな。ChromeOperaIEもとくにそういうのしてなかった気がするので、そうなるとちょっとユニークでおもしろいかも。

リリースチャンネルまでの長い期間をどうするか

David Baronがリリースサイクルについて書いていた。

FirefoxのリリースサイクルはFirefox 5くらいから6週間でチャンネルを移るようになっている。チャンネルはNightly→Aurora→Beta→Releaseの4つ。なので、Nightlyに入った変更や機能追加がリリースに入るまでに18週かかることになる。4, 5ヶ月。長い。

Chromeはというと、Chromium (→) Dev→Beta→Stableという感じ。ブランチが切られてしばらくChromiumとDevのバージョンが離れるけど、基本的には一緒なのでFirefoxよりも新しい機能が6週短く入る。3ヶ月くらいになるのかな。

よりNightlyに近いチャンネルのユーザー数は少ないし、リリースまでに長いので追加した機能が実際に使われるまでが遅くなって、それで起こったバグへの対処が遅くなる。なのでなんとかしたいらしい。

といっても、単純にチャンネルをひとつなくすというアイデアについては、ブランチが切れる間際に入ったものとかはまだリリースクオリティに達していないこともあるという話があるらしい。Aurora→Betaを経てよくするという癖ができてるということなのかな。

で、Betaを「ブランチしてから1週はRelease、以降はAuroraにする」という案をdbaronが出している。Beta内で参照するレポジトリ(安定性)を2段階にすると。こうなると、Nightly→だいたいAuroraな新チャンネル→Releaseとなる。Beta使ってる人はそれなりにいるっぽいので、これだと新しい機能へのフィードバックもそれなりにできそうと。ふむ。

案だけという話なのでどうなるかはわかんない。あとDeveloper Editionとの絡みも不明。でも短くなるといいなあ(ウォッチャー的にも)。

みんな開発版つかわないかい

フィードバックが欲しいというのはどのベンダーでも持っているようで、TPACやBlinkOnでも試験的な機能をベンダー接頭辞の反省を活かしどう安全に提供するかというセッションをやっていた。

Web開発やってる人が、リリース直後にバグでわんわん言うのはなんだか嘆かわしい。Firefoxはプロファイルマネージャを使えば複数のチャンネルを並行起動できるし、Chromeの場合はCanaryがある。Chrome, Firefoxは6週間で新しいものに置き換わる。いま作ってるものがローンチする時期が、いまDevなチャンネルなものがリリースに移る時期になることってけっこうあるのではないか。開発版だと開発中だからというバグもあるけど、よりナイトリーに近いもの使うことで事前に防げるものもあるだろうし、ブラウザ作る側にも少なからずヘルプになるので、悪くないと思うんだけどなあ。