Android Wearを半年使ってみたので雑感

Google I/OでLG G Watchを手に入れてから半年、Android Wearの感想を改めて。使って1ヶ月後に書いたGoogle+の投稿と変わらないところもあるけど。

腕時計を再発見する

LG G Watchを手に入れるまで、10年くらい腕時計をしていなかった。ケータイもあったし、どこかに時計はあったし。腕になにかついているのは煩わしいとも思っていた。

つけてみると、あらけっこう便利。ケータイを出さなくても、どこかにあるだろう時計を探さなくても、左腕をくいっとすれば時間が見られる。

腕時計をつけている煩わしさはある。パソコンでなにか作業しているときは外している。あと夏場は腕時計の裏に汗をかいて、ああこういうものだったなあと思いだした。

慣れてきて外出時は毎回つけて、それなりに便利かなと思っていたのだけれど、最近あることに気づいた。寒くなって袖の長いものを着ると、まくらないといけなくてちょっと煩わしい。それだけならまだいいんだけど、冬になってニットやコートなどまくりにくいものを着るようになると、ポケットからNexus 5を出したり、周りの時計を探したりするほうが楽になった。

Android Wear

Android Wear端末はスタンドアロンなものではなく、ペアリングするAndroid端末が必要。なのでI/Oでも、使ってるのがiPhoneだからアクティベートできないという人がかなりいた。あとはAndroidのバージョンも4.3以降とかで、使えないAndroid端末を持ってたひとも多かった。Nexus 5も配ってほしかったです!!!

Apple WatchもiPhoneが必要だけれど、それを知らないAndroidユーザーが買っちゃったりしないかね。販売員は大変なのではないか。

NotificationとGoogle Nowの端末

できること。AndroidのNotificationを腕元で見られる・多少それに対して反応できる端末という感じ。GmailやLINEならメッセージの内容も読めたりするけど、行あたりの文字数が少ないので、長いメールだとつらい。

あとはGoogle Nowの情報を適当なタイミングで手元に知らせてくれるので、スマートフォンよりもコンテクスチュアルかも。

ただ自分はNotificationやらがあまり好きではなく、けっこう切っていたりするので、通知ばんばんなひとよりは恩恵を受けてないのかも。

インプットはそんなできない

タッチパネル対応だけど、タッチによる文字入力とかは標準状態ではできない。任意の情報を入力したければ音声検索になる。

最初は面白がって使っていたのだけど、スマートフォンタブレットでもふだん音声検索をそんな使わない(目覚ましセットくらいかなあ)ので、こちらもあまり恩恵に預かれていない。

サードパーティのアプリを入れると文字入力やらゲームやらはできるけど、小さい画面をこねこねしまくるのはね…あまりかっこよくないよね。 あとあぶない。スマートフォンでもけっこう周りがみえなくなるのに、さらに小さい画面なのでほんとに周りがみえない。Apple Watchはけっこう画面をこねこねしそうな感じだけど、大丈夫なのかな。

LollipopでのPhone+Wear連携

出た当初のAndroidは4.4.xだったのだけれど、この状態で使うのは不便だった。

Wearのカードには、詳細をスマートフォンで開くメニューが出るものがある。ただスマートフォンのロックを解除しないといけないので、Wearからスマートフォンのアプリ起動操作→スマートフォン取り出す→ロック解除というステップを踏むのでシームレスにつながってる感がまったくなかった。

Lollipopになって、指定したBluetooth機器が近くにあればスワイプだけでロック解除できるようになった。ステップ数は変わらないけど、それなりにつながってる感はでた。ロックまで自動で解除してくれたらなとは思う。

電池がもたない

腕時計だと数年電池がもつような気がするけれど、Wear端末はBattery400mAhとかそこらなので、2日に一度は充電しないといけないのがつらい。Apple Watchも多少は長持ちしそうだけど、でも腕時計に比べるとだいぶいけてない。

充電も、LG G Watchは専用クレードルにしかUSBの端子がないので、それを忘れると充電できずだいぶつらい。Qiとかに対応してるものだといいけれど、それでも頻繁に充電しないといけないので煩わしい。もうちょっとなんとかなるといいけれど…

悪い中でも良い点というのは、電池の容量が小さいので充電にかかる時間がスマートフォンとかに比べて短いところ。

Web感はまだない

ようやくWebの話に持ってこられた。

画面が小さいとブラウザもなにもという感じなので、あまりWebとどうこうする感じはない。

技術的にも、Service WorkersがChromeに入り始めたところで、Web Push APIやWeb Notifications APIのSW拡張はこれから。来年の今頃くらいにはChromeでshipしてたりするのかな。GeofencingもGeolocation WGでやるようなので、それもくるとWebが少し絡んできそう。

ユースケースとしてはどんなものがあるだろう。スマートフォンでWebサイトにアクセスしてSWがインストールされれば、(パーミッションがらみでステップが増えるだろうけれど)、いろんなことをフックにWebからWear端末に通知できるようになる。

Webサイトへのアクセスがアプリに勝るケース…イベントごととかかなあ。あとは、ショッピングモールとかだろうか。Webにアクセスさせる動線を設計しないといけないけど、アプリのインストールよりは気軽にしてもらえるのではないか。

他にもWeb技術でできることが増えてくるとよいね。ではよいお年を。