Web技術について書くときの媒体の違いを考える

このエントリはEditors' & Writers' Advent Calendar 2013の12日目のやつです。

これまでいろんな媒体で、HTMLやらCSSやらに関することを書いて、そして書かせていただいてるので、媒体ごとの違いなどを考えてみました。

ブログ

このweblogや過去に書いていたブログ、勤めていたときにお仕事で書いていたWeb標準Blogなど、ぼくが書く技術系のコンテンツのプライマリな媒体はブログです。

ブログのよいところは、好きなときに好きなことを好きなだけ書けるという、書き手中心のところでしょうか。お仕事で書いていたブログについては、会社のコンテンツということもあり多少なりとも内容についての確認などはありましたが、それでも他の媒体と比べて自由度は高いのかなと。

いっぽうで悪いところは自由すぎるところでしょうか。タイミングも分量も表現も自由ですので、自重しないと話しの軸もターゲットも容易に見失います。このブログがよい例です。

オンラインメディア

いまはHTML5 Experts.jpでちょくちょく書いて(と言いたいのだけどまだ1本…すみませんすみません)、お仕事では以前Gihyo.jpさんで原稿を書かせていただいたことがあります。これら2つからオンラインメディア全体について語るのはアレなのですが、とりあえず。

よい点としては、「メディア」として幅広い読者層がいるだろうということが強みでしょうか。自分のブログよりも広い相手にリーチできるのかなと。

わるい点としては、ターゲットを想定しづらいことでしょうか。メディアによって読者層は違うのでしょうが、多くの人が集まるぶん、狭すぎるものは心理的に書きづらく思います。また、広い読者層がいるわけで、自分のキャラが通じないことは意識しないといけないかなと。書き手が基本一人の個人ブログだといいのでしょうけど、多くの執筆者が居て、多くの読者がいるメディアでは、それが伝わらず、たとえば毒舌キャラのまま書いたら無駄な炎上を引き起こしたりとか、そういうのが考えられます。何かを伝えたいのに伝わらない、というか変なコミュニケーションミスまで起こってしまうというのは悲劇です。

また、メディアによっては掲載日というものの関係から、すぐに発信したいニュース的なものを投稿することが難しくなるでしょう。また、こちらもですが、編集権限がないため、文章は提出する前にかっちりさせなければなりません。こちらは編集者のお仕事でもあるのですが、みなさんが技術にえらく詳しいわけでもないので。ぼくはずぼらなので、このブログなんかは「あとで編集しよっと」と思いながらだらだら書いて公開後にだだっと編集してますが、そういうやり方ができません。

雑誌

雑誌の特集記事や連載をお仕事でさせていただいたことがあります。なかでもWeb Designingさんにはとてもお世話になりました。

雑誌で書くことのよい点は、まず肩書的になんとなく箔がついてくれること。いやらしいですけど、自己紹介とかで書きやすいのです。
って、これは書いたことか。

書くにあたってよいなと思うのは、物理的な媒体、つまり面積に縛られるので、文字数や図版などを収める工夫をしないといけないことです。文章は推敲が必要だし、図版などは見せ方を気にしないといけない。Webでできないわけではないのですが、強制されるので、ずぼらなぼくみたいな人にはとても効果があります。面倒ではありますが。

わるい点は、これは扱うテーマがWebという進みの激しいものというせいもあるのでしょうが、お店に出るまでのディレイがかなりあることです。ニュース的なものは他の媒体に食われてしまうので、書く意味はそこまでなくなります(ニュースに疎い層がターゲットであればいいのかもですが)。また、あまりにパッと湧いて出た話をすぐに拾ってしまうと、その後の話を記事では説明できないので、あまり健康的ではありません。Web Designingでは、Web標準がらみのトピックをとりあげる連載をさせていただいたのですが、何度かこれで失敗したなと思うことがありました。


ちょっと時間がないので草稿でだしとく。あとでもうちょいいじる。