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Web Intents ― これまでの流れ

W3C

Web IntentsのEditor's Draftが出ている。

最初のコミットは1月4日。まだそんなに見るところないね……

せっかくだから(?)、Web Intentsの別に知らなくてもいいところ、これまでについてをまとめてみる。

Web Intentsのはじまり

Web Intentsは、2010年に、その年GoogleにDeveloper Advocateとして入ったPaul Kinlanがはじめたことが、本人のブログに書かれている。

I started a project called WebIntents (http://webintents.appspot.com/). The aim of WebIntents is to allow developers to build applications on the web that talk to each other using. This is pretty important for me and it will be interesting to see how it develops. I am going to do a couple of blog posts about it in the near future as it turns out there are a couple of projects that do similar things and there are still a lot of issues that I have to iron out.

あ、tweetもあった。

この当時のWeb Intentsは、サイトの内容を見るかぎりは、JavaScriptフレームワークとして存在してたみたい。今のようにネイティブ実装を目的にしたものではなさそう。ただ、こういう始まりだったからか、現在のWeb IntentsにもJavaScriptのshimとして受け継がれている。

この当時自分はWeb Intentsを知らなくて、多分初めて知ったのはちょっとあとの、3月にPaulが投稿したエントリだったと思う。

Well, it is a very long story, but to cut it short I have still been working on Web Intents, but as luck would have it I found a very similar project called Web Introducer (http://web-send.org/introducer/) started by another Googler (Tyler Close - http://waterken.sourceforge.net/recent.html). The overlaps between the two projects are clear and plainly obvious; a lot of the harder security based challenges have been thought out in greater detail than I did for my version of the project. So I have decided that I will be focusing my effort on the Web Introducer project rather than support WebIntents further (although I am happy to answer any questions you have about it).

「Web Intentsまだやってるんだけど、別のGooglerがやってるWeb Introducerっていうかなり似たようなことやってるプロジェクトがあって、そっちはセキュリティについても深く考えられてるから、そっちに注力しようと思ってる」という内容。ぼくがWeb Intentsを知ったのは、実はこのWeb Introducerについて調べてたときに、これが引っかかったという、そんな経緯だったりする。

Web Introducerって?

Web IntroducerはもともとPowerboxという名前で、Tyler CloseとMarc Seabornと、そしてあのMark Millerが検討して、DAP WGに提案していたもの。

Powerboxの冒頭にはこうある。

A Powerbox facilitates the creation of links between customer content and resources hosted at Web sites or created on-the-fly from sensors built into the user's Web browsing device.

もうまさにデバイスとの連携も視野に入れ(られ)た今のWeb Intentsと同じ事を目標としている。これが2010年の2月。

DAPは読んでなかったんだけど、public-web-securityにfwdされていたので知って、Mark Millerと聞いてときめいて、そしてその目標にも共感できたので、とてもわくわくしていた。ただPowerboxはHTML拡張の仕方が変だし、扱いづらいなどいろんなフィードバックを経てWeb Introducerに改称された。EDにはSony EricssonやMozilla (labs)の方の名も連ねている。

2011年1月のこのメールで、Web Intentsについて一緒にできないか考えてるというTylerの言葉がある。

その3ヶ月後、Web Introducerやそれ系の仕組みをcharterで加える検討がDAPでされている。DAP WGのcharterを改訂する時期になってたことが理由。

Mozilla LabsのひとやOperaの人もコメントを寄せている。

Web Intents復活

ただ、Web Introducerは5月20日を最後にEDの更新がなくなる。そして7月に、PaulがWeb Intentsの更新を再開した旨をブログに書いている。

After some conversations, I moved to try and support Web Introducer as a specification over Web Intents. For one reason or another this didn’t quite work out so I decided to plug away at revising the WebIntents work that I started back in November.

Web Introducerがなんだかうまくいかなかったらしい。それでWeb Intentsを再開して、社内で興味を持ってくれる人がいていろいろ変わったと。It turns out there is a lot of interest internally with the idea of Web Intents and how it can work in modern browsers.から邪推できるように、Chrome Teamといろいろ関わってたのだろう。

8月にはChromeの開発に関わってるらしいJames HawkinsがConnecting Web Apps with Web Intentsという記事をChromium Blogに投稿。これがたぶん、Web Intentsがちょっと知られるようになったきっかけじゃないかな。ちなみにJamesは冒頭に紹介したWeb Intents仕様のEditorにもなっている。

DAP WGも8月にrecharterされる新しいcharterにはこんな文で、Web Introducer/Web Intents系APIが紹介されている。

An API that allows web applications to register themselves as handlers/providers based on data string identifiers and an API that enables other web applications to discover these handlers/providers and gain permission to interact with them.

まどろっこしいね。まあDAP WGのrecharterは済みましたと。

DAP WG vs. Web Intents

さて、ここでひとつ問題というか、あれっという点があって。それはGoogleがDAP WGに入っていないこと。確か前のcharter時には一時期入っていたような気がするんだけど、いつの間にか抜けてしまっている。DAP WGがどういうふうに成立してるのかは知らないのだけれど、通信系、通信端末系のMemberが多いから、そういうカルチャーの違いもあるのかなあと邪推してるけど、どうなんだろう。DAP WGでもブラウザベンダーの参加を呼びかけようとディスカッションが行われていたりもした。

そんなわけで、Web IntentsはDAP WGではなくWebApps WGの方に提案された。2011年9月のおはなし。

DAP WGのchair、Robin Berjonが早速「WebAppsでWeb Intentsやるにはrecharterが必要かもしれないけど、DAPのcharterにあるし、DAPはフレキシブルな体制とってるからどう。」と返答。

そこからちょっとした議論に。アイテム追加する度にrecharterとかいうシステムはどうなんだとか、知的財産絡みで必要だろうとか、プロセス関連はいつも面倒だなあ。

TPACのjoint meeting

そんなわけで、TPACのWebApps WG F2Fで、DAP WGのjointセッションが設けられました。

DAP *was* a pretty dysfunctional, pointless, stupid thing, 2 years agoとか、そんな話が。それがGoogleが抜けた理由だろうか。

AppleのMaciej Stachowiakがこんなことを。

As a point of information
... Apple is unlikely to ever join DAP
... because of IPR concerns and others
... we are somewhat interested in Web Intents
... and would try to comment if it were in Web Apps or joint in Web Apps
... we would not if it were solely in DAP

GoogleのDarin Fisherも続く。

Darin, Google
... we work together with Apple
... it's fairly important that we be in the group with Apple talking about Web Intents

まあ、こんな感じでAppleDAP WGに入る可能性はなく、Googleもそういう立場をとると。あと、WebAppsには主要ブラウザベンダーがいることもあってか、WebApps WGではcharterに追加するのも問題ないというresolutionが出ました。

そしてDAP WGのF2Fで取り上げられ、WebApps WGとDAP WGのjoint deliverableで、違うメーリングリストで議論することになりましたと。

タスクフォース設立、そして…

TPAC後にRobinはWeb Intents TFのdraft charterを作成し、そしてpublic-web-intentsメーリングリストも作られた

以降の議論はそのリストが中心になってるみたい。要素の提案やAPIについては、WHATWGに流れたりもするけれど。

さて、どうなるんでしょうかね。

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